🙂 はじめに 🙂
当記事は、おもに中小企業・個人事業主で「発注先のホームページ制作業者を比較検討している方」に向けて書いています。部分的にでもお役に立てば幸いです。
不定期連載「制作会社とフリーランス」シリーズの3回目です
- 第1回: [分類・図説] フリーランスに頼んでも大丈夫? メリット・デメリット・注意点
- 第2回: ホームページ制作費、フリーランスは格安? コスト要因は固定費だけじゃないよ
- 第3回: 業者選定で失敗しないためには? 重要事項チェックリスト
玉石混交のWeb業界
Web制作が職業として成り立つようになってからはまだ20年そこそこと歴史が浅く(急激に進化・変化をしているものの)他業界に比して産業としての成熟度は低く、玉石混交度も高いです。良質な業者が鎬を削る一方、その真逆のケースも散見されます。
つい先日も、購読しているコンサルタントさんのメルマガに「ホームページ制作業者選定で失敗した」「悪徳業者、地雷業者にあたってしまった」という相談者さんの声、事例のいくつかが紹介されていました。うーん、あるあるだなぁ、、、という内容で;
失敗した! … を避けるための
重要事項チェックリストです
- ホームページ制作の 目的と期待を明文化 しましょう
- こだわりたい点/妥協してもいい点 をリスト化しましょう
- 業者選定には 相応の時間と手間 を掛けるつもりで(3社くらいはあたりましょう)
- 業者さんごとの 実績・得意分野・考え方 をチェックしましょう
- 業者さんごとの 費用に対する考え方の根っこ を理解しましょう
- 腹を割って 業者さんと本音で話し合い ましょう
- 相手が制作会社なら 組織の体質 を見抜きましょう
- 相手がフリーランスなら 人柄・力量 を見抜きましょう
なんだか当たり前のことばかりのようですが、以下に説明を付しますね。
オカシイことには、構造的背景がある
オカシナことされないか。チャンとやってくれそうか。
ホームページ制作よりも、一般的でわかりやすい例を考えてみましょう。
─── たとえば、ノルマに追われる営業マン。
月末、上司から「○○○○万円売上死守しろよ。未達ならタヒね」的なプレッシャーを掛けられてたりすると、、、すさまじい値引き商材をもって、客先にお願い営業(押し売り)をしてしまうことがあります。
プリンタが10000円ポッキリ!10台限定っす!
いくら安くてもこれ以上要らないですよ;
10台で10000円にしときますんで
営業マン本人としても、本来そんなことやりたくないのに、所属組織や上司からの強いプレッシャーを受けて、オカシナことをやらざるを得ない状況に追い込まれ …
顧客ニーズに沿わず、販売する会社側の・営業マンの都合を押し付けるセールス。粘れば粘るほど顧客は困り、信頼関係を損ね、明らかに逆効果です。
中長期的な顧客との信頼関係、中長期的な売上を考えるならば、本来、目先の押し込みセールスを止めることこそ上司のやるべきことでしょう。しかしながら、その上司もまた、さらに上からガンガンやられており、本当に大切なことが見えなくなっているという構図が透けて見えます。
社会問題化した事例も
この構造的問題が酷くなりすぎると、押し売りに留まらず … 顧客に対してヒドイ裏切り行為をしていて社会問題化したケースは沢山ありますよね。スルガ銀行然り、ビッグモーター然り。
本来マトモなはずの人がオカシイことをやってしまう時、その背景には何らかの原因があるわけです。
ん? オカシイかも? を見抜こう
できれば比較検討の段階で、遅くとも発注・契約前の段階で見抜ければ良いのですが … こと、ホームページ制作業者選定においては、冒頭記述の通り「失敗した!」という声を聞くことが少なくありません。
相手が制作会社でもフリーランスでも、最低限
- 専門用語連発で煙に巻こうとしていないか
- 営業スマイル・営業トークで真意を偽装していないか
- 倫理観的に大丈夫か
あたりをチェックするのは共通するポイントかと思います。
このあたりの基本的な部分がクリアできないと、本音で話し合うどころではありませんものね。
また、結婚するまではイイ男/イイ女を演じていたのに、結婚してみたら豹変して … ではありませんが、
- 担当者さんは良さそうなことを言っていたが、本音と建前が全然違った・手口が巧妙すぎた
- 担当者さんは悪い人ではなさそうだったが、その会社のやり方がブラックだった
- 契約前に言っていることと契約後の実情が全然違った
などなど、事前に見抜けないと悲惨です。
本当に良い担当者さんだったら尚更、良心の呵責に耐えきれず(契約後に)会社を辞めちゃったりするかもしれませんね;
???を知り、???を知れば百戦危うからず
では、どんなアンテナを張り、どんな質問をして見抜くのか? 事前にヤバさを察知し、ドツボにハマらないためにも … 相手方の業界とその周辺に対する予備知識があるに越したことはないと考えます。
Web制作の業界構造、ビジネスモデル、会社体質、行動原理などを知って動ければ、百回注文しても危うからず(失敗を回避し、良好な費用対効果を得られる)と思います。
発注者 ↔ 制作者間のミスマッチを回避し、良好なコスパを得られるよう … 知っておくべき業界の構造、暗部などについて記したく思います。一部でもお役に立てば幸いです🙂
制作会社をチェックするとき
- 外注制作体制・商社的に動く会社
- 自社スタッフで内製する制作会社
- 内製も・外注も両方ある制作会社
の順で記します。
1外注制作体制・商社的に動く会社
商社的に動く会社 … 作らないのに「制作会社」? と不思議な感じかもしれませんね。この類型においては、実際のサイト構築を担うのはフリーランスであることが多いです。
会社によって
- ブローカー寄り = 営業メイン、案件を取って制作者に流すビジネスモデルなのか
- ファブレスのエンジニアリング会社のように、自社ならではの付加価値をつけているのか
まちまちですが、いずれの場合も「Webディレクター」がお客様窓口となり、制作者との橋渡しをします。
そして、世に存在するフリーランスの多くは、「制作会社さんに、ディレクターさんに仕事を振ってもらう」という業界構造が出来上がっています。元請側の視点に立った場合、自社で固定的な人件費を抱えて運営してゆくのには相応のリスクを伴いますので、合理的なやりかただとは思います。
どの業界にも見られるピラミッド構造
Web制作でいうと、ゼネコン = 広告代理店、設計事務所/工務店 = 制作会社、職人さんたち = 専門分野に特化したフリーランス、という具合になります。
この業界構造については、第1回: [分類・図説] ホームページ制作をフリーランスに頼んでも大丈夫?… #フリーランスを大雑把に二分すると で詳しく触れています。よろしければご覧ください。
腕利きの・良心的なディレクターであれば、企画段階でその人ならではのアイデアを投入し付加価値を高めたうえで、発注者側の目的・期待に沿った布陣の傭兵部隊を揃えてくれます。戦士、僧侶、魔法使い。「ぼくのかんがえたさいきょうのパーティ」 的に。
ところが、腕利きのフリーランスは忙殺されていることも多く、タイミング的にさいきょうパーティに参加できない場合もあります。人気のキャバクラ譲は指名かぶりも多いのと同様ですね。そういったときにはヘルプがつく = 助っ人要員が参画することになります。
つまり、どれだけ良質なWeb職人を揃えられるか、どういう布陣が敷かれるか … で、納品される成果物のクオリティが左右されることになります。
その会社の制作実績として掲載されているサイトの品質に大きなバラツキがあるような場合、ちょっと気を付けたほうが良いかもしれません。
また、腕の利かない・名ばかりディレクターのセールストークに騙されてしまうと、発注者も制作メンバーも不幸になります。見抜きましょう。
2自社スタッフで内製する会社
固定人員としての制作スタッフを抱え、自社で制作プロセスを完結させる会社です。
分業体制の例(PC:クリック拡大、スマホ:ピンチ操作拡大可)
顧客のブランディングを考え抜き、自社プロダクションならではの色を出しつつ、業界の先端を行く演出で作り上げるスペシャリスト集団 ・・・ 高いクオリティの制作物を、それ相応の価格で請け負う。溜息が出るほど素晴らしいWebサイトを作られている会社も沢山あります。 純粋に尊敬です😀
上手く回っている会社・チームは、個々のモチベーションが高く、部門間・人員間の相乗効果があり、結果として良い仕事・良い顧客サービスが生まれる好循環が続きます。
良いエネルギーが満ち溢れた会社は、自社サイトにも・社長にも・スタッフにもそれが漲っていますので、比較的わかりやすいかのではないかと思います。対外的にも、ありのままの姿を見せることこそが顧客&潜在客信頼度を向上させるのをわかっていますので、誇大広告の必要もありません。
予算を潤沢に用意でき、工期にも余裕をもって臨める場合には、そういったオーラを醸し出す良質な制作会社さんに依頼することで、発注者側・制作者側の双方が幸せになると思います。
・・・
・・・・・・ その一方、
内製メインの会社もピンキリです。
(Web業界に限らず、普遍的な真理だと思うのですが)ブラックな会社・チームだと、個々のモチベーションが低かったり、部門間不和が起きていて … メンバー間の相乗効果がないどころか、足を引っ張りあったり、イランところで手戻りが発生してコストを押し上げたり、色々悲惨です。
「Aさんの顔を立てなければならないので😰」的な内輪力学が優先され、立場的に下の者が「お客様のためには、本当は××を○○に改善すべきなんだけど … とても言えない🤐」的に委縮してしまう ⇒ 顧客満足度低下 ⇒ Aさんは激怒して当たり散らす ⇒ スタッフは更に委縮するという悪循環に陥いることも。
負のエネルギーが満ち溢れた環境下で、良い成果物が出来上がるわけありませんよね。
実態を隠そうとする・偽装するWebサイト、セールストークなどには要注意です。見抜いてください。
─── そんなんどうやって見抜くの?
やり取りの中で、わずかにでも「ホント? 虚勢張ってんじゃね?」と感じたら要注意と思いますし、恒常的にスタッフを募集しているところは要注意、それが営業部門なら尚更 … というのが私見です。経験上。
制作実績はもちろん、会社のカラー、体制、募集職種、スタッフ定着度(人員の入れ替わりサイクル)などをチェックしましょう。裏技的? な方法としては、社名+求人媒体名 や 社名+職安求人票で検索してみたり、転職会議などのクチコミをみてみたりなんかも有効な場合があります。
常時スタッフを募集している会社は、業績があまりにも好調で人が足りないか、ブラック・闇すぎ・病み過ぎて離職率が高いか、そのどちらかである確率が高いですからね。
内製メインの制作会社の場合、屋台骨は制作スタッフで、営業はどちらかというとサブ的な位置づけとなります。美味いラーメン屋さんは宣伝などしなくても行列が出来るのと同じで、良い仕事を着実に積み上げている制作会社には、営業スタッフが居なくても行列ができますので。
そして仕事の性質上「何ができて何ができないか」「何にどれだけの工数がかかるか」など、制作のことを身をもってわかっていないと、適切な顧客対応や見積などもできません。
つまるところ、「最初から営業部門で働くことを前提にしたスタッフ」の募集に力を入れているような制作会社は、構造的に何かがオカシイ可能性があります。道行く人々に声をかけまくって客引きしないと売上が立たないラーメン屋 … 美味しいのでしょうか … ?
もし、営業が「俺たちが取ってくる案件で、デザイナーやプログラマーを食わしてやってるんだよ」「俺たちが売上を作ってるんだよ」感をわずかにでも醸し出しているならば、健全なカタチではないと思う次第です。
そして、営業部門を抱える必要のない制作会社の方が、コスト構造的にもスリムであることは言うまでもありません。
「俺たちが客引きしてくるから厨房の奴らの仕事があるんだよ」なんてラーメン屋があったとしたら、それはもうラーメン屋というより、ラーメンが食べられるキャッチセールス店ですよね。
3内製も・外注も両方ある制作会社
商社的動きオンリー・内製オンリーではなく、その折衷で
- 原則、内製優先。でも、社内スタッフの手が埋まっているときには外注することも。
- 予算潤沢な案件は内製。予算が厳しく薄利な案件は、安くやってくれるフリーランスに振る。
というようなケースもあります。
作る側視点 = 制作会社の論理としては合理的である一方、
お客様視点 = 発注者さんとしては「(依頼先である)○○制作会社で作ってくれる!」と思っていたホームページが、全く知らないフリーランスに丸投げされてしまうような場合は … ちょっと … アレレ??? になるかもですので、念のため。
その制作会社がどういうスタンスでやっているのかを測る目安のひとつに、ホームページ上にて 「パートナー募集!」 という掲示が目立つか、そのウェイトがどれほどか … というものがあります。制作パートナー = 下請フリーランスと同義であるとみなしていただいて差し支えありません。
また、ストレートに「依頼した場合、当社のホームページは御社で内製されますか? それとも外注ですか? 正確なニュアンスを知りたくて」と訊いてみるのも良いと思います。
ユニクロにしても、BUFFALOにしてもファブレス企業であり、製造が協力会社に委託されていることは周知の事実です。企画/設計がユニクロ・BUFFALOでなされ、品質担保・検品体制があり、ブランドとしてのクオリティが一定水準をクリアしている限り、製造が何処産であるかは問題とされません。
対して、ホームページ制作が少々異なるのは 「オーダーメイドの一品もの」 であるという性質上、作り手の力量で成果物の品質が左右されやすい点にあります。また、オーダーメイドの一品ものに対する中間経路が長くなるほど、コスト対品質が悪化しやすくなります。
あるある? 中抜き・多重丸投げ構造
・・・ どこかで見たことのあるような見出しですが (^_^;
- エンドクライアントは、予算100万円で発注
- 受注した制作会社が、下請けに50万円で丸投げ
- その下請けが、孫請けに25万円で再度丸投げ
そんな極端な中抜き・丸投げがなされた場合、発注者にとっては大きなデメリットを抱えることになってしまいます。どう考えてもお金もったいないです。
コスト面のみならず ・・・
発注者としては「Web制作会社さんってスペシャリスト集団なんですよね!」という頭で依頼をしたにもかかわらず、実際作ったのは下請けや孫請けのフリーランスさんだった。もっといえば、クラウドソーシングに投げられていた。という風だと、、
えー; それってなんか話が違わない? というガッカリ感につながることも。
また、伝言ゲームよろしく、間に挟まるクッションが増えるほど要望はダイレクトに伝わりにくくなり、レスポンスの悪化や成果物のクオリティにまで悪影響が出てくることもあります。
一応、頭の片隅に置いておくのが吉と思います。
フリーランスをチェックするとき
対応可能範囲(スキルセット)を見極める
フリーランス相手の場合、制作会社のときとは全く異なる留意点が出てきます。
発注者サイドで明文化した、ホームページ制作の目的・期待(のリスト)と、そのフリーランスの スキルセット(対応可能な範囲)を照合してチェックしましょう。
ひとりでサイト制作・運用の全工程を完結させられるフリーランス
は、発注者側が想像しているよりずっと数少ないためです。
図:再掲(PC:クリック拡大、スマホ:ピンチ操作拡大可)
工程の流れは、おおむね 赤、橙、黄 … の順に上流工程 ~ 下流工程となります。
制作会社であれば、上図の職能域を分業でカバーすることは当たり前であり、依頼するうえでの(暗黙の了解的な)前提条件になってきます。ところが、個人で活動するフリーランスは、カバーできる範囲が限定されていたり、得手不得手があるケースが多くなります。
フリーランスは、その守備範囲から
- 直請・ジェネラリスト型(町医者・総合格闘家タイプ)
- 下請・スペシャリスト型(整形外科・ボクサータイプ)
の2類型に大別されます。
詳しくは、第1回: [分類・図説] ホームページ制作をフリーランスに頼んでも大丈夫?… #フリーランスを大雑把に二分すると 参照
中小事業者がフリーランスに直接依頼する際、その人の守備範囲が … たとえば上図の「デザイナー・コーダー」であった場合、Webサイトの体裁や構造を作ってもらう部分は充足します。
が、肝心要の「何をどう見せると効果的なのか」といった企画部分や、キャッチコピーや文章、そして新サイト公開後「どのように舵取り・運用してゆくと効果があがるのか」「効果測定と次の打ち手は」といったPDCAについては、事業者自身で考えなければなりません。
しかしながら、経験上 … Why, What から How を考え出したり、効果的なサイト運用方法のアドバイスこそが、Web制作のプロに期待される要素であることが多いです。
そのフリーランスに依頼することで、目的・期待リストに沿ったサービス提供が受けられるのか。是非チェックしてみてください。
考え方(マインドセット)を見極める
上記の通り、スキルセットのチェックは重要なわけですが …
更に重要なのは、その人の考え方(マインドセット)を見極めることではないかな? と思う次第です。
何の仕事でも、スキル偏重になると … 本質を見失うことがありますよね。
特にWeb制作って、横文字・カタカナの専門用語連発されがちですし🙄
顧客心理を語るうえで、よく言われるエッセンスの
ドリルを買いに来た顧客が欲しいのは『穴』なのだ … というアレです。
ドリルと同様、ホームページを持つことは手段であり、それそのものが目的ではありません。
発注者が欲しいのは、自社ビジネスにプラスとなる効果。その手段としてホームページを求めているわけですものね。
制作者が、お客様のホームページの向こう側にあるものや、閲覧するユーザー = お客様にとっての潜在客の心理を慮れるのか。受け手目線に立てるのか。
あるいは、ホームページを作るということそのものにフォーカスしているのか。作り手側の視点に留まっているのか。
あるいはもっとアレな例だと、「俺は/私はWeb制作で稼ぐ!」「○○万円の案件獲得! ヒャッハー!」とSNSでドヤってるニュータイプ(死語)もいます。
お客様のビジネスの勘所を理解し、それに貢献するサイトを作ることが出来るか? は、どんな考え方をもって臨むかで大きな違いが生まれます。スキルを活かすも殺すもマインド次第ですものね。
まとめ:転ばぬ先の杖として
発注者側・制作業者側のミスマッチを避けるには?
しっかりリサーチ・意思疎通することが王道です。
目的と期待を明文化 し、
こだわりたい点/妥協してもいい点 をリスト化し、
業者さんごとの 実績・得意分野・考え方・コスト構造/費用感(費用観) を理解のうえ、
腹を割って 本音で話し合い ましょう!
制作会社をチェックするとき
タイプ、志向を確認しておきましょう。
- 外注制作体制・商社的に動く会社
- 自社スタッフで内製する制作会社
- 内製も・外注も両方ある制作会社
実績・業績はもちろん、会社の体質・社員定着率などもチェックすると見えてくるものがあるかもしれません。また、制作会社に依頼しても、実働部隊がフリーランスだというケースもあります。
フリーランスをチェックするとき
スキルセット: 対応可能範囲を確認しましょう。もちろん、実績確認は必須です。
- 直請・ジェネラリスト型(町医者・総合格闘家タイプ)
- 下請・スペシャリスト型(整形外科・ボクサータイプ)
マインドセット: どんな考え方、どんな視点を持つ人物かも重要なポイント!
・・・
・・・・・・ 以上、長文ご精読ありがとうございました🙂
あとがき:未成熟かつ、新陳代謝の激しいWeb業界
インターネット元年 = Windows95が登場した1995年と言って差し支えないかと思います。当初、Webサイトは自作が主流でした。いまなおその面影を残す、 阿部寛のホームページ のような文化遺産? もあるわけですが、他の多くのWebサイトは複雑化・高度化の道を辿りました。
コーポレートサイトに求められる要素が「社内で・パソコンに詳しい事務員さんが自作出来る範疇」を超えた時、Web制作を専門とする職業が成り立つようになりました。
この職業分化からはまだ20年そこそこであり、業界としての歴史は極めて浅いと言えます。他の業界に比べて産業としての成熟度は低く・新陳代謝も激しく、さまざまな価値観の業者がひしめく、玉石混交のレッドオーシャンです。
ゆえに、リサーチには一定の時間を投入するつもりで、俯瞰視点で複数業者を比較いただくのが吉と思います。
一括見積サイトやクラウドソーシングを利用する手もありますが、そもそも良質な業者さんはそういった媒体を利用する必要性を感じていない(=そこには居ない)場合が少なくありません。検索経由や紹介などで直接いただく依頼で忙殺されるほどであるのに、わざわざ中抜き媒体を介すメリットはありませんからね;
制作会社やフリーランスのWebサイトをチェックする際に/相手と話す際に、シッカリ目と鼻を利かせれば … きっと自社に合った業者さんを見つけられるのではと思います。Win-Winになるような出会いがあるといいですね!