「学ぶ」の語源が「真似ぶ」だとはいえ
- ホームページを作ろうとするとき。
- リニューアルを思案してるとき。
- 効果的な情報発信を考えるとき。
お客様からの相談を受けている中で … 時折「うーん」となる点として
- 同業他社を参考にし過ぎる。
- なんなら、真似しようとする。
というのがあります。
デザイン面での場合もあり、構成や記載事項についてそれを望まれることもあり。
ご助言してみて … 聞き入れてくれる場合もあれば、そうでないことも。
同業他社を参考にし過ぎたり、真似したりすると
- 自ら進んで類似埋没の道を歩むことになる ⇒ 非★差別化まっしぐら。
- 二番煎じ感、劣化コピー感が出る ⇒ disブランディングまっしぐら。
- 自分トコの強みから手を放すことになる ⇒ 弱者の戦略放棄。単なる弱者に。
自殺行為だと思うんすけどねぇ… 😑
あ、こいつパクってるw ってわかっちゃいますからねぇ。競合にも、客層にも。
健全なパクリ・不健全なパクリ
同業者、競合他社を気にすることはもちろん必要なことだと思います。だからこそ、自分トコの戦略・戦術・ブランドイメージが競合と被らないようにしてゆくのが得策なはず。
参考にする・パクるなら、異業種・別商圏に転がっている ”エッセンス” だけを抽出して真似る。それが健全なビジネスパクリってもんじゃないでしょうか?
しくじり先生? or 成功事例?
むかしむかし、あるところで … 邦楽ロックユニットが洋楽の有名曲をパクりまくってて、一部界隈で物議を醸したことがあります😓
商圏(リスナー層)が違ってたんでスグにはバレなかったんですが、知ってる人が聴けばソッコーわかる、完全アウトなモロパクリっぷりで。
数多の中から1つだけ載っけときますw
こーゆーのも、リフからリズムからコード進行そしてアレンジまで全部パクるんじゃなくて、リズムだけ元曲のエッセンスを取り入れて、リフや進行、アレンジはオリジナルのを乗せるといった手法を採ればバレなかった … というか、別モノのオリジナル曲として響いたと思うんですよね。
もし元ネタが判明しても、パクリじゃなくて「リズム参考にしました!」「よくお気づきになられましたね! 影響受けてます。オマージュっす!」となるわけで。
エッセンスだけを抽出せずに、あらかた全部パクって(ほぼ真似して)しまったところがまずかったんではないかと。
しかしながら、パクリ的には/洋楽リスナー的にはアウトでも、当時のターゲットリスナー的には熱烈大歓迎で、知名度もCD売上も右肩上がりだったわけですから … 不健全な成功事例ってことになるんでしょうか。
マーケティング的には大成功だったわけっすね!(・∀・) ウヒョー♪
なんとゆーか、大御所ミュージシャンの暗部? 若気の至り? をほじくり返すよーでアレですが; 当方、B’zのアンチというわけではありません。あくまで「有名なビジネスパクリ」の一例として挙げました。。。悪しからず;
エッセンス抽出パクリ術
ビジネス書に載ってるケーススタディーを読んで「へぇー!なるほどぉー。」と思ったり、しくじり先生のエピソードを聞いて「へぇー。なるほどぉー!」と感じたり … まるっきり真似は出来なくとも、参考になった何かを、自分の仕事や生活に取り入れてみる。誰しも自然にやってることですよね。
ホームページ制作を考えるときも、情報発信やWebマーケティングを考えるときも、そのノリで良い(というか、それが正解😀)と思います。
参考にする・パクるなら、異業種・別商圏に転がっている ”エッセンス” だけを抽出して、それを真似る。アウトプットまでのプロセスで、自分ならではのオリジナルエッセンスをたっぷり振りかけて・シェイクして・煮込んで、オリジナリティ溢れるものに昇華させる。
健全なビジネスパクリから、付加価値の高いサービスを産み出すコツではないかと思う次第です。
もっと具体的に!
個別に相談をいただいた時には、お悩みの性質や打開したい方向性をヒアリングしたうえで、異業種・別商圏の成功事例・失敗事例を紹介し、そこにあるエッセンスを上手く盗んでお客様のビジネスに昇華するなら、例えば ・・・ といったお話をしたりしています。
- 美容業界の成功事例を、習い事業界でのお悩み打開に
- クリエイター業界の成功事例を、士業の方の現状打開に
- 習い事業界の成功事例を、現状打破に悩むクリエイターに
- ○○業界の失敗事例を、転ばぬ先の杖として
といった感じで。
なお、当方のお客様の事例について、同業界の事例を同業界の方に紹介することは … 商売敵に情報を流すことにもなりかねないため、行っておりません😑 悪しからずご了承ください
ネットで調べて入手した情報に関しては、同業他社の事例も紹介しております … が。その場合でも、(冒頭から記しております通り) ”真似をし過ぎること” はおススメしてません。
同業の事例については … 別商圏や海外のものを ”参考にしつつ、真似はしない” ことをおススメしております。地域・文化の違いはあれど、顧客の根源的ニーズは通じるものがあり、大いに参考になると思います。大いにインプットすべきと思います。
それでいて、アウトプットの際には … 比較の中で埋没しないよう、真似せず・別路線の見せ方を考えるのがベターです。
まとめ
ホームページを作ろうとするとき、リニューアルを考えるとき、効果的な情報発信を考えるとき。同業他社に目と心を奪われ過ぎると … 自ら類似埋没の道を歩むことになり、差別化を放棄するのに等しくなってしまいます。
参考にするなら・パクるなら、異業種・別商圏に転がっている ”エッセンス” だけを抽出して取り入れ、オリジナリティをたっぷり付与してアウトプット。より付加価値の高いものに昇華させましょう!
これらは、(ここ30年ほどでだいぶ衰退したとはいえ)かつての日本人が・日本企業が大得意としていたことですもんね!
中小ビジネス向けのホームページ制作、Webマーケティングでも通じるものがあると思う次第です。