ホームページ、安価に作れますか?
という相談を受けました。
・・・
ラーメン出前たのみたいんだけど、安い?
・・・と例えると、わかりやすいでしょうか ((^_^;
第一声が「なんぼになんねん」的な依頼や相談は
双方にとってあまり良いことにならない場合も少なくないですが ((^_^;;
ディスカウントを求めているニュアンスではなかったこともあり、
背景や経緯、目的、希望について、少し深掘りして聞いてみたところ
- スモールビジネス(個人経営の塾)を始めた
- ホームページを作って集客したい
- 予算が無い(5万ぐらいを考えている)
ということで・・・
自分で作る
予算が無い場合「ホームページを自分で作る」という選択肢があります。
有名な「ホームページビルダー」といったホームページ作成ソフトを使ったり(5万円あればカナリお釣りが来ます)
あるいはソフト不要で、ゼロ円からそれを可能にするWebサービスも充実しています。
( Wix ・ Jimdo ・ BiNDup など)
Microsoftのパワーポイントでプレゼン資料を作るような感じで、HTML・CSSなどの専門知識が無くとも、Webサイトを作ることが出来ます。
プロに依頼する
しかしながら、ビジネス用途であり、集客を目的にする場合は、単にサイトがあれば良いというのとは違ってきます。(相談者さんも、その点について不安があった模様です)
Webサイト制作の相場は分かりにくいですが、
要望を承って・企画制作・・・というオーダーメイドのプロセスを踏み、Web活用での集客に関するアドバイスを行ってゆくのに
5万円
というのは、小規模サイトだったとしても安すぎで無理がある・・という場合が殆どになると思われます。
オーナーさんの要望を承ってカタチにしてゆくプロセスには、相応の時間が掛かります。仮に5万で受けた案件に1週間とかかかったとしたら、赤字で死にそうです。
⇒ 月あたりの売上換算で20万とかでは、現代日本では到底ペイしない、制作者の生活が成り立たない事は想像いただけるかと思います。(”売上” と “給料” は異なります … 念のため)
上項で紹介した、ホームページ作成サービス「BiNDup」を提供している会社のブログに、参考になる記述がありました。
ざっくり言うと、とりあえずホームページを持つための安心価格は「だいたい20万円からが妥当な予算」ということです!
なかには、5万円くらいの価格が提示されているWeb制作会社もありますが、賃貸物件探しと一緒で、最低価格は足りない部分があったり、基本デザインから外れたものは一切できないなど、自由が利かないと考えるのが無難です。
また、20万円の予算にはコピーライティング費用は含まれず、依頼主が提供した原稿を編集・調整などしてもらったものを使用するのが基本。写真の撮影費や費用も含まれませんから、自分のお店の写真などが必要なら自前で準備しなければなりません。
https://bindup.jp/camp/web/1674
正に仰る通りで・・・Webサイト制作5万円!を謳っているサービスもありますが、どういう前提・内容でその価格であるか・・「やってくれる」と思っている範囲に齟齬は無いか、シッカリと確認することをお勧めします。(5万円でもペイするという内容、ということですから。ラーメンでいえば200円ぐらいの感覚でしょうか)
しかし逆に、5万の予算を最大限に生かして、目的に沿うように工夫するならば? どこに注力すると効果が大きくなるだろうか?
依頼者側の目的達成の根幹部を支援し、かつ、制作者側も「ご依頼ありがとうございました」と心から言える、win-winのラインで取り組むことで合意に達するならば?
・・・という考え方をすると、5万円でもサイト制作、それを活かした集客は可能とも言えます。(もちろん、通常のサイト制作に比べて行える範囲は限定的となり、サイトオーナーさん自身に頑張ってもらう範囲が増えます。)
今回いただいた相談、その目的・趣旨においては、
- 独自ドメインを取る
(例 xxxxx-juku.com など) - WixやJimdoではなく、WordPressでブログ中心のサイトを構築
(WordPressの骨格提供・設定はプロが行う) - お役立ち情報を発信 ⇒ 集客
(ロングテールSEOを継続的に行う)
というのがベターであると考えます、とご助言させていただきました。
見た目は至極シンプルで良しとして、中身で勝負です。
- 大手や近隣の塾との差別化を考え
- 誰に向けて・何を書くか?
が決め手となります。
その集積が、相談者さんの塾の魅力を等身大に伝えるWebサイトになるという具合です。
WordPressでブログを書く
ブログだったらアメブロとかgooブログとか、exciteとか無料なのいっぱいあるじゃん? 何でWordPressなの? 何が違うの? ⇒ WordPressについて
ロングテールSEOって? 何それ美味しいの? ⇒ ロングテールSEOについて
などなど、今からサイトを作るという立場の方にとっては、ピンとこないところは多いのではないかと思います。
商用サイトの一部として戦略的にビジネスブログを書いてゆくならば、諸般の面で断然WordPressが優れており、世界中でデファクトスタンダード(事実上の標準)になっている状態です。
独自ドメイン( xxxxx-juku.com など ) にて構築できるため、商用サイトの一部としてブログを機能させられます。
- コンテンツ(内容物)の作り方次第で、検索対策にも・集客にも効果を上げやすい
- サイト訪問の入口がブログの1記事だったとしても、自然な流れでサイト各コンテンツを見てもらえる構造を採ることが出来る
という長所があります。
なお、ここでは詳細説明割愛しますが、「WordPress」と、「レンタルブログサービスとしての wordpress.com」は別モノとなります。「WordPress wordpress.com 違い」でググる が吉。
アドバイス事例
上記を踏まえて、相談者さんにお送りしたメール回答を(ブログで公開しても差し支えないよう)若干アレンジして記載いたします。
〇〇 様
先日はお問い合わせありがとうございました。
5万の予算で始めるならということで考えてみました。
やはり、
- 独自ドメインを取る(例えば xxxxx-juku.com とか)
- WixやJimdoではなく、WordPressでブログ中心のサイト構築
- 役立ち情報を発信 ⇒ 集客(ロングテールSEOを継続的に行う)
というのが王道だと思います。
見た目ではなく、中身で勝負です。
- 大手や近隣の塾との差別化を考え
- 誰に向けて・何を書くか?
が決め手となります。
デザインに凝らなければ、WordPressサイトの骨格提供をすることは、予算内で可能です。
おまかせでよろしければ、ちょっとしたかわいいビジュアルも付けられます。
5万でやるとなると、何をどのように載せるか、そういった企画・構成、文言を考える部分等は、依頼者様ご自身でやっていただくことになります。
(企画・脚本・プロデュース代までを5万に含めることは無理です。色々な要望に応えながら、オーダーメイドで作り上げてゆくことには相応の時間が掛かりますので、相応の予算が必要となります)
・・・
子どもの学習に対して、役立ち情報を提供してる、親切なサイトは色々あるかと思います。
(⇒ リサーチ & ピックアップされてみることをお勧めいたします)
エッセンスを学んで、かつ、同じことをやらずに・・・
「競合とちょっと違うこと」をやるのが集客のポイントです。
参考:英語による外国の「顔文字」大全集!
http://allabout.co.jp/gm/gc/59252/
テーマは良いし、役に立つページに思います。
でも見てて楽しいか? 引き込まれるか? という視点から見ると、必ずしもそうではないように思います。
~ 中略(ブログベースでの参考サイト紹介、等) ~
「地域の個人経営塾としての集客機能を持たせたサイト」として、ターゲットをより絞り込んで考えるなら・・・
今まで紹介してきたようなもののエッセンスを、
- 現役の小中高生たちが喜ぶような
- そしてその親御さんたちが喜ぶような
- 地域ネタ・ご近所ネタを絡めた
切り口にして提供する。。ということには、ニーズがあるように思います。
いかにして受け手に刺さる記事を書くか。
受け手に「わ~親切だな ありがとう!」と思ってもらえる記事を書けるか。
このあたりがGoodならば、Webサイトとしての見た目が(大手等のホームページのように)お金を掛けた商業サイト然としていなくても、デザインに凝っていなくても、Webによって評判が高まることが期待され、ひいてはターゲットに対する集客機能も果たしてくれます。
多少なりとも参考になれば幸いです ((^_^
ロングテールSEOについて
文中、ちょくちょく登場した「ロングテールSEO」および、戦略的にビジネスブログを更新してゆくことについて、こちらのページに解説をしています。併せてご覧いただけるとわかりやすいかと思います。
★サイトをビジネスに活かす! ~ ビジネスブログでロングテールSEO