屋号の決め方・考え方 ~ 集客にも・検索対策(SEO)にも関係するポイント

 
 

屋号の決め方・考え方 ~ 集客にも・検索対策(SEO)にも関係するポイント

起業や開店、新規事業の立ち上げ。業態にもよりますが、立ち上げに合わせてWebサイトをつくり、集客に活用してゆきたい ・・・ という場合は多いと思います。

ご相談・ご依頼を受け、新規サイト制作 ~ 運用の中で感じていることとして

屋号の決め方やその傾向によって、集客にも・検索対策(SEO:Search Engine Optimization)にも、有利/不利がずいぶん違ってくるなぁと。


それはヤゴです

新事業なのですから、せめて屋号で検索したら一発で出てほしいところですよね。でも、ネーミングによってはそうならない場合もありうるのです。そんな悲しいことにならぬよう・・・

屋号の付け方については、コンサルタントさんや行政書士さん、税理士さんなんかも大変有用なアドバイスをしてくれるかと思います

いやーホントごもっともですね。すっごいなるほど感。

こういった王道の名付け方を大いに参考にしつつ、「スモールビジネスの支援をしているWeb屋の視点」から、失敗しないネーミング方法について考察してみます。

本稿では、主要エッセンスとして

  • 他とカブっていないか
  • わかりやすさ(業容が伝わるか)
  • 覚えやすさ・語呂の良さ
  • なんか気になる文字列
  • Web検索固有の問題を回避できるか

の5つについて記します。

士業の方々がおっしゃることと字面上はカブってる項もありますが(^_^;
各項とも、理由・影響・効果についてWeb特有のポイントを加えて解説します。

また、上記エッセンスから大きく外れている場合、Web上でどのように不利になってくるのかにも触れます。

名刺を作ったり・看板を掲げたり・ホームページを作る前に、これらの視点からも考えてみると、将来「しまった…」と思わずに済む=転ばぬ先の杖になるかもしれませんよ 🙂

他とカブっていないか

これは言うまでもないことではありますが、一応。

他と被っていると、屋号で検索されても上手いこと出てこなかったり、出てきているのに(他に埋没して/どれかわかんなくて)見落とされてしまう。。という悲しい事態にもなりかねません。

まずは候補の名称でGoogle検索し、どういう検索結果が返ってくるのかを確認しながら考えるのが良いと思います。

他と被るとどうなるか

例えば『鈴木税理士事務所』『鈴木電器店』といった屋号の場合

検索する側が ・・・

「鈴木税理士事務所 守山区」
「鈴木電器 シャンデリア専門」

など、 地域名や特徴などの特定要因を付与して検索しないと、目的の「鈴木税理士事務所」「鈴木電器店」に辿り着けませんよね。

もちろんそのように検索すれば大抵の場合は出ますが、相手側に求める入力負担が高くなるほど、不確実性も高くなり、機会損失リスクも高まります。

事務所名・店舗名で検索してくれるユーザーというのは「あそこのホームページを見てみたい」という、明確な意図をもって検索しているということ。なのに、そこで見つけにくくなってしまっている状態はちょっと残念ですし、機会損失につながってしまったらもったいないですよね。

わかりやすさ(業容が伝わるか)

わかりやすいことはとても重要です。わかりにくいだけで、受け手の心理的ハードルが上がってしまう(「いったい何?」と、警戒されてしまう)ことだってありますからね。

一発で「何屋か伝わる」ストレートなネーミングは、わかりやすさの点でGood!と思います。

一発で伝わる例

『のんびりCafe』『坂道珈琲店』『まんぷく食堂』『さくらやま設計事務所』『一発逆転学習塾』『袋小路ギター教室』『村々塗装店』などなど

屋号の一部に業容がわかる語が含まれていれば、目にした人・耳にした人が「何屋さんなんですか?」と聞き返す必要がないですよね。

屋号からの検索もしやすくなりますし、他のキーワードからの検索結果で表示された際にも、何屋さんかわかりやすいということは、クリックする側の心理的ハードルが低くなる=検索結果からのサイト流入を促すうえでとても有利に働きます。

ただし、敢えてその逆をゆくことで、超Good!を生む手法もあります(後述)

覚えやすさ・語呂の良さ

事業・サービスの柱が複数ある場合など、業容をひとことで屋号に入れ込めない場合もあると思います。あるいは、他との差別化を重視して、業容とは無関係な屋号とするのも、またひとつの選択肢だと思います。

そんな時も

覚えやすさ・語呂の良さ

は、最最最重要視したほうが良いポイントと考えます。

別の表現で言うと「読みやすさ・発音しやすさ」ですね。パッと見て「これって何て読むの?」と聞き返さないと読めないような文字列だったり、会話の中に出てくるフレーズとして無理があったりすると、それだけで集客面にもマイナスに働く可能性があります。

逆の立場から考えると

自分が検索する側であることを想像してください。読みにくい、発音しにくい屋号って、、検索窓に入れるにも、OK,Googleさんや Siriさんに音声入力で頼むにも、、「Oh-No, Muri 無理 (´д`;」 ってなっちゃいませんか?

そして、覚えやすく・語呂が良いということは、既存顧客から口頭での紹介が発生したとき(=別のお客さんに「XXXXさんって親切でいいよ!おススメ!」ってなったとき)に、紹介する側が伝えやすいのはモチロン、紹介される側も聞き取りやすく・メモしやすい → 名称で検索 → Webサイトを見てもらいやすい!というところにもつながります。

なんか気になる文字列

第1項の「他とカブらない」を突き詰めつつ、
第2項の「ストレートにわかりやすい」の敢えて逆をゆき、
第3項の「覚えやすい・語呂が良い」にひとひねり加えて、

 受け手側に

え? 何それ? 気になる~

という感情の動きを作り出す → 思わず調べてみたくなる、詳しく知りたくなる ・・・

そんな屋号を付けることが出来ると、Web集客にも大いに役立ちます。

お客様実例

  • 『わにぞう商店』(皿立て専門のネットショップ)
  • 『The Dapoo! Experience』(カスタム塗装店)
  • 『ぴちズ ミュージックスクール』(音楽教室)

「え? わに?なんだろう?しかも皿立て専門ってレア」「『だぷー?』。。って読むのかな? ジミヘン好きそう」「『ぴち』って何? なんでそこだけ平仮名?」

などなど「気になる!」を作り出すことが出来れば、検索に対するモチベーションも・サイト各部を読むモチベーションも高まります。

屋号の由来を知るだけでも「へぇ~!」ってなりますよね。ただ、これは読み手側の期待値も上がりますので、サイトにもそれを充足させるだけの適切さが求められます。

Web検索固有の問題を回避できるか

屋号を「意味の通じる語の単位に分解」したとき、それぞれの語の持つ別の意味により、検索上では不利になることがあります。


平易に説明しろや、と

ハイ、、なんのこっちゃ? ですよね; 例を見ながら考えてみましょう。

例えば、松本氏が念願のギターショップを開業。わかりやすさ重視でGuitar Shop Matsumotoという屋号を付けたとします。

しかしながら、、、Web検索に於いては、、これだと、松本市のギターショップがズラーっと並ぶ可能性があります。なぜならば、Googleはより多くの検索者の意図に沿った結果を返そうとするので・・・

「Guitar Shop Matsumoto」といった検索ワードに対しては、1つの店舗ではなく、その地域にある複数店舗をリストさせる = 松本のMapと共にギター店の位置にピンが立ったものを表示させる、という検索結果を返すことが妥当性が高い、ということになります。(少なくとも、現在の Google AI はそういう判断基準になっている模様です)

Google検索結果「Guitar+Shop+Matsumoto」
▲実際に検索してみた結果

【うんちく】Googleは「Guitar Shop Matsumoto」は「Guitar+Shop+Matsumoto」という3語からなる検索である、と解釈します。これを、3語でから成る一続きの語なんだよ、とGoogleに伝えるためには、検索窓に入れる際にダブルクォーテーションで囲って「”Guitar Shop Matsumoto”」と入れてやらねばなりませんが、そもそもその使用方法を知っていて使いこなしている人が何パーセントいるでしょうか?(^_^; 不特定多数の検索ユーザー相手にそれを期待するのは無理というものですよね。

ここでの Guitar Shop Matsumoto という店舗名は架空のものですが、仮に・実際に同名の店舗を作り、ホームページを立ち上げたとしても、上記検索結果を覆すことは相当無理があると思われます。

この見地から不利になることを避けるには、まずは候補の名称でGoogle検索し、どういう検索結果が返ってくるのかを確認しながら考える ・・・ という「他とカブらない」項での方法がここでも有効となります。

不利は承知!それでもこれでいくんじゃー!というこだわりがあったり、海外販売を主体にしているわけでなければ、横文字の『Guitar Shop Matsumoto』ではなく『ギター工房まつもと』というような文字列にすることで、国内の見込み客層(潜在客)へのわかりやすさ、屋号で検索された場合の結果、ともにメリットが大きくなると思われます。

折角の ”指名検索” なのですから

屋号そのものをキーワードとして検索してくれるというのは、いわば「指名買い」のようなもの。モチロン、検索された時点ではまだ買うところまでいってないわけですが(^_^; 少なくとも、あなたのホームページを見てみよう! という単一指向性の検索行動を起こしてくれているわけです。

そのキッカケは、看板を見て気になっていたり、紹介や噂を聞いて気になったり、様々な背景と経路がありますが、「サービス名+地域名」などでの検索=複数横断的な指向性をもった検索行動から辿り着いてもらうことに比べ、指名検索は圧倒的に有利なわけです。

その有利なはずの指名検索を、自らのネーミング特性により機会損失してしまう ・・・ というのは、あまりにもったいないと思います。

もちろん、自分(達)自身が気に入るネーミングであることは最重要ポイントのひとつです。しかし決して中二病的な/ジャイアニズム的な自己満足に陥ってはならず、屋号がビジネスに役立つネーミングであってこそ、愛着も年々増してゆくというもの。

色々と考えてみる際に、是非とも上記観点もプラスしてみることをおススメいたします 🙂


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