コピペのリスク:ホームページの文章、ビジネスブログを書く際のタブー

ホームページにおいて、コンテンツの核となる『文章』。

その原稿を書く際に、やってはいけないことがあります。


論文やレポートなどとも共通しますが・・・


  コピペ


です。(*コピー&ペースト。ここでは、他サイトから文章をコピーして貼り付けること)

バレなきゃいいんじゃね?と思ったりしてませんか?(^_^;

以下、コピペすることのリスク・害 について、簡単に記しますね。

(原稿を書くのは大変な作業です。色々なサイトを参考にし、文章を組み立てることそのものは、誰もが少なからずやっていることですが。。。)

自分の首を絞めることに

サイトに載せる文章は、何のためのものでしょうか。。。?

多くの場合は、集客であったり・評判を高める効果を期待してのものですよね。

ところが、コピペをやってしまうと。。。原稿を作ることは楽になるかもしれませんが、それをサイトに載せることは自らの首を絞める結果につながります。


どーしよ。。
まさかそんなことに

理由は主に3点。

  • 無断転載となり、著作権的にNG
  • 検索エンジンからの評価が下がる
  • ユーザーに「パクリじゃね?」と判断されると…

無断転載 ⇒ 著作権的にNG

多くのWebサイトの下部に小さく入れられている © 2020 Kaishamei Co.,Ltd … All Rights reservedの表記。

「掲載内容の著作権はウチにあるよ。勝手にコピーしたらアカンよ。」

という意味です。

たまにコピーライト表記が抜けてるサイトも見受けられますが、だからといって無断で内容をコピペしても全然OK!(・∀・) というわけではないことは、容易にご察しがつくのではないかと思います。

最悪の場合。。。相手方から「無断転載デスネ。訴エマース! 賠償金プリーズ!」

なんて展開になりたくないですよね。

検索エンジンからの評価が下がる

Googleは、そのキーワードで検索して来たユーザーにとって有用な情報を発信していること、専門性の高いオリジナルコンテンツを掲載していること、を 評価の基準にしています。

言い換えると、どこかのサイトをコピーしてコンテンツを作るような行為には低い評価を与える。表示順位を下げるようなペナルティを課す、ということです。

つまり、SEO(Search Engine Optimization: 検索エンジン最適化)上も、コピペはまずいということです。

  • 詳細なアルゴリズムはブラックボックスですが、インデックス(目次化)しているテキストを照合し、サイト年齢・更新の日付を比較して「こいつはコピーやな」等判定している模様です。
  • ちなみにYahoo!も、2010年以降はGoogleの検索エンジンを使用しています。

ざっくりSEO概説↓

SEO (検索エンジン最適化)

アルゴリズムの裏をかいた攻略法は、一時は有効でも、やがて逆効果をもたらします。 「ユーザーに有用な情報を提供する」という原則に沿って、王道のSEOを実践してゆきましょう。

ユーザーの目は節穴じゃない

キーワードで検索してくるユーザーは、当然ながら、そのキーワードに関連したサイトを複数閲覧 します。つまり、自然に 内容を比較する ことになるのです。

ですので、


あれ?この文章、さっき読んだサイトと同じじゃね?


ということに気付く可能性はかなり高い と言えます。

あれ?この曲。。どっかで聴いたことのあるイントロ。。。
。。。どこの話じゃねぇじゃん!
比べてみたら メロもアレンジも、ほとんどアノ曲と同じやん!
パクリだったのか。萎えるわー

なんてこと、たまにありますよね。

音楽と違って、どっちがオリジナルでどっちがコピーしたかなんてわかんないじゃん! という反論もあるかもしれません。でも、わかる人にはわかってしまうものです。

サイト訪問者に

あー ・・ パクリかぁ。。。

という印象を持たれた場合、イメージが上がるか下がるかは言うまでもないですよね(^_^;;

どうするのが良いのか

冒頭でも触れたとおり、既に世の中にある色々な文章、色々なサイトを「参考に」すること自体は、多かれ少なかれ誰もがやっていることで、OKです。セーフです。

その場合は
  • 複数サイトからの情報を総合・咀嚼して、自分の言葉で文面を書きなおす
  • 引用する際には、引用箇所と引用元を明らかにする
  • 自分ならではの付加価値を高めたオリジナル文章としてアウトプットする
といったことが望まれます。

引用する際には、正々堂々と引用してます! を読み手&検索エンジンに伝えるための、ホームページ構造パーツ(blockquote というHTMLタグ)が存在します。引用箇所と引用元を明示することが原則です。こんな感じに。

コピー&ペーストとは、パソコンの文書上で指定した部分を、別の場所にも複写する操作手法のことである。

コピ&ペーストは、文字や図など、対象となるデータを選択して取り込む(コピー)操作と、実際にそのデータを貼り付ける(ペースト)操作によって、複写の操作が完了する。

IT用語辞典バイナリ:https://www.sophia-it.com/content/コピー&ペースト

(これは論文や書籍でも同じことですね。キチンとした文章というのは、参考文献とか引用についてもキチンとまとめられています)

Googleによるblockquoteの扱いには諸説あり、

2016/01/05:Googleの中の人々の話 ⇒ 2通りの(一致しない)説明がなされた模様。かつて「blockquoteで囲っておけば重複コンテンツ扱いしない」という説明がなされており定説だったが、別の人が「いやそれは考慮しない」と。 「blockquoteタグは考慮していない」とジョン・ミューラー氏がコメント

2016年時点では上記参照先の通り、意見が割れているようでしたが、

2022年2月時点(当方の実験・経験の結果として)引用はきちんとblockquoteで明示しておけばSEO上問題ないことがわかっています。例えば こちらの記事 * には4箇所のblockquoteがありますが、Googleに良質コンテンツと判断されているようで検索上位 ~ 多数の検索流入があり、ユーザー滞在時間も長くなっています。

* むしろ適切な引用・整理整頓で錯綜する情報をまとめてあることが記事の質・情報の価値を高めている例といえます。

ともあれ、コピペはご法度

やはりサイトに載せる文章は オリジナルの文章で、あなたならではの付加価値を乗せた有用な内容を発信してゆくこと こそが、ベストであるといえます🙂


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外見上の印象・身だしなみはモチロン大切ですが、それ以上に肝心なのは中身ですよね。 Webサイトも同じ。魅力の中核となるのは、わかりやすく勘所を押さえた文章です。

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林@零細Web屋

名古屋の自営業者(フリーランス12年目)です。中小/個人の事業者さんが抱えるお悩みの解決・目的達成のお役に立てるよう、Webサイト制作&運用支援を行っています。かつて中小企業で情報システム・広報・採用などを担当していた経験を活かし、受け手の目線に立った仕事を心がけています。

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