2020年、緊急事態宣言下でのテレワーク・オンライン会議・リモート飲み会などなど、爆発的大人気となったWeb会議アプリ:Zoom。
相手方が「Zoomなら使えますよ~😀」という場合が多いことに加え、無料プランでも1対1なら時間制限がなかったことなどから(後述のセキュリティ上の懸念はあるものの)当方も利用しておりました。。。が。
2022/5/2より、無料プランだと1対1でも40分の時間制限が課せられることに。[ 参考:Zoom公式サイトアナウンス ]
そのあたりを受けて、古くなっていた記事内容をupdateしました。
- Zoom
無料プラン:40分までの時間制限あり - Google Meet
無料プラン:1対1⇒24時間まで、三者以上⇒60分まで - Skype
無料ビデオ通話:1日4時間、1ヶ月100時間まで - Microsoft Teams
無料プラン:60分まで(1対1、多人数とも)
ビジネスモデル的にはみなフリーミアム型 = 無料プランあり、課金で機能制限を解放されるというタイプです。
以下(根気の都合上)not こってり but あっさり な4種比較レビューを記します。
また文末に Zoom vs Teams:有料プラン移行する際の比較検討 も付します。
Zoom (使いやすい! でも…)
https://zoom.us/jp-jp/meetings.html
Web会議そのものを目的としたツール。Web会議に特化した操作性、とっつきやすいUI (User Interface)、軽快な動作、ウィンドウ単位での画面共有のしやすさetc … 大人気になるのも納得! という感じで、僕も当初好印象を抱きました。
後述するセキュリティ上のアレを知った時には、、ちょっと引いちゃいましたけど;
Zoomを利用しているお客様も多くスムーズにやり取りが行えたり、使用経験のない方でも導入のハードルが低いことも利点です。
無料ユーザーは 1対1なら時間制限なし、三者以上の通話では* 40分の時間制限あり。課金することで制限解除されます。
* 従来は1対1の会議であれば無料でも時間制限なしでしたが、2022/5/2より40分の時間制限が課せられることに。
教室の藤岡先生から緊急LINEが。「なんと! 2022 年 5 月 2 日より、1 対 1 の無料ミーティングに 40 分の時間制限が課せられます!!!」そりゃ大変だと調べてみたら、Zoomの公式サイトにありました。─── パソコンスキルCASA
https://www.pccasa2012.com/20220429zoom40/
May 2, 2022 – Free account meeting duration changes
https://support.zoom.us/hc/en-us/articles/5809097508109-May-2-2022-Free-account-meeting-duration-changes
Starting May 2, 2022, Zoom is changing the meeting duration limit for 1:1 meetings hosted by Basic users on Free and Free (Credit Card Verified) accounts to 40 minutes. This change creates a uniform 40-minute meeting duration limit for all meetings hosted by Basic users on Free and Free (Credit Card Verified) accounts, including group meetings and one-on-one meetings. ─── Zoom Support (Official) Last Updated: April 27, 2022
Zoom:セキュリティ上の懸念
かねてより、第三者が会議に乱入してくる ”Zoom爆撃” などの問題が指摘されておりましたが ・・・ 2020年6月、決定的にヤバいニュースも報じられています。
Zoom、中国政府の要求で天安門に関するビデオ会議を強制終了 (2020-06-12) https://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/1258726.html
つまるところ、通話内容は中国当局に送信&チェックされている疑いが非常に強い、ということかなと読み取れます。(Zoomはアメリカの会社ですが、創業者は中国出身)
通話内容が一国の政府に監視されているというのは、メリットを補って余りあるデメリットではないかと思われます。使用に際しては、それを承知の上で … ということになりますね。 ”Zoom 禁止” でググると色々な見解が
Google Meet (Gmailからも起動可)
https://gsuite.google.co.jp/intl/ja/products/meet/
元々、G Suite(Googleが有償でサービス提供している統合ビジネスツール)の一機能でしたが、Zoomの流行・隆興を受けて Google Meet 無料版がリリースされたのが2020年5月ごろ。Gmailユーザーの人は「GmailからMeetが起動できるようになりましたよ」という案内メールを受け取られた記憶があるのではと思います。
なお、Google Meet から起動すると スケジュール機能が使えますが(新しい会議を作成 > Googleカレンダーでスケジュールを作成)、Gmailから起動した場合は挙動が異なります(会議を新規作成 > 今すぐ開始 となる)
ブラウザ上で動作し、通話は至極快適。ボタンや設定などのUIはシンプルで非常にわかりやすく、さすがGoogleという印象。1点、画面共有が特有の感じ(ZoomやTeamsのように実寸そのままでなく、少々縮小されてブラウザ内に表示される)。
無料版はいくつかの機能が制限され、通話時間は1対1が24時間まで・三者以上だと60分までとされています。
2022年5月現在「無料で・1対1で・時間制限なし」という条件なら、選択肢の最有力候補と思われます。
Skype (老舗・鉄板・安定)
初版リリースは2003年8月。実に19年前! 企業にIP電話(VoIP)導入が流行る前あたりからP2P(Peer to Peer)の無料音声通話ツールとして脚光を浴びてましたね。懐かしい。。
その後も機能改良をされながら、Microsoftに買収されてP2P廃止→クラウド化されたりしながら今に至ります。
最近では(Zoomの影響を受けてか)Web会議機能がより拡充されています。またブラウザが Edge, Chrome, Safari, Opera なら、Skype本体をインストールすることなく使えますよ! といったアナウンスもされています。
流石はリモート打ち合わせツールの老舗 of 老舗、使い勝手は良好です。なお、無料通話に対する制限は他のツールとはやや異なり「1日4時間まで・1ヶ月100時間まで」となっています。
Microsoft Teams (協働向け、多機能)
https://www.microsoft.com/ja-jp/microsoft-365/microsoft-teams/group-chat-software
Teamsにはその名の通り、チームでの協働にあたっての色々な便利機能が搭載されてます。単に「リモート打ち合わせ」用とするには Too much かな。。 ともいえますが、Web会議機能のみをとっても至極快適です。
セットアップは Microsoftアカウント登録(持っていればログイン)とアプリダウンロード&インストールのみでカナリ簡単。会議への招待も簡単(リンクをメールで送るだけ)、画面共有もウィンドウ単位で可能&見やすい。総じて素晴らしく、流石はMicrosoft謹製といった印象。
無料版・有料版が存在し、無料版では60分の時間制限あり(1対1でも・多人数でも)。
それで結局 … どれが良いの?
ちょっとわかんなくなってきましたね 😅
「1対1なら時間制限が無いからZoomを使っていたのに ・・・」というユーザーにとっては、Google Meet (1対1なら無料でも24時間まで)が有力な選択肢になりそうです。
なんというか、少なからず感覚がマヒしている部分がありましたが、そもそも無料で使えていたことがスゴイことなわけで ・・
(ごく当たり前のことではあるものの)ビジネス利用においては有料プラン導入を、という流れになってきている感があります。
メインとなるツールを選択する上で、最も大きな要因は「取引先や潜在客がどのツールを利用しているか」になるとは思いますが、「Web会議アプリ単体として捉えるか」「それ以外を含めて考えるか」でも判断が分かれます。
Zoom、Google、Microsoftでは軸足の置き方が異なるためです。
Zoom vs Teams 有料プラン移行する際の比較検討
Zoomの無料プラン/有料プランはこんな感じで [ Zoom公式:価格表 ]
有料プラン導入の場合、ミニマムで年間 20,100円 = 1ヶ月あたり1,675円を「Web会議アプリのために」払う形になります。
対して、Microsoftの こちらのページ(無料プランと有料プランの比較)を見てみると ・・・
月430円のプランではTeamsの機能制限開放のみですが、650円のプランではオンライン版のOffice(Word、Excelなど)が付いてきます。そして1,360円だとデスクトップ版Officeアプリが(Accessとかまで含めて)使えると。
Word・Excel抜きに仕事が成り立つかと言えば(ほとんどの環境では)そうではないでしょうから、買い切り型のOfficeソフト導入よりも、Teamsを含めてサブスク型のOfficeを使ったほうが合理的という判断も成り立ちます。
うーん
Office2003から2007への激変に衝撃を受けてた頃の ・・・ そして無料ビデオ通話といえば実質Skypeだけだった頃の、どこか牧歌的な時代を懐かしんでしまう今日この頃です。諸行無常。