Googleによるページ評価の根底には
そのページは、ユーザーにとって有用な情報を提供しているか
という、至極当たり前な・アナログな理念が存在しています。
アナログな判断基準を、デジタル化・自動化して判定するロジックに置き換え、その精度を日々向上させることにコダワリ続けている。。。といって差支えありません。
人や情報は『有益な情報(=価値)を発信するところに集まってくる』のは、実社会でもネット上でも同じですよね。
受け手に十分な配慮をして、有益な情報を発信してゆくこと。発信し続けること。テクニカルなSEO手法だけに囚われるのではなく、情報発信の本質部分からも、運営するサイトがターゲットユーザーに「求められる」ようにしてゆくことこそが、SEOのあるべき姿、自然な姿と考えています。
では、如何にしたら、検索から顧客を呼び込むことが出来るでしょうか。。?
色々ありますが
そのひとつに人が検索から辿り着きたい情報やノウハウを、受け手目線で・わかりやすい形で提供すること。それがニッチであるほど、ピンポイントであるほどナイス!
というものがあります。
具体的な例を思い浮かべながら考えてみましょう。
今まで数限りなく行って来たであろう、
ご自身の検索の行動を思い返してみて頂けませんでしょうか?

動機は何でしたか?
軽い気持ちで検索する時もあれば、 結構、必死に検索したこともあるのではないでしょうか?
事例その1
(※ここからは、出来るだけ想像力を働かせて、自分の身に起こったものとして想像してみて頂けると幸いです)例えば、身体の具合が悪くなったとします。
急激な運動をした等の思い当たる節は無いんだけれど、なぜか左脚の内側が痛む。
近所の医者に行ってみてもらったところ、特に異常なしとのこと。
『湿布貼って様子見て下さいね』と。
様子を見るも、2週間も3週間も鈍痛は残り続ける。

これってなんか変な病気だったら困るじゃん?
考えうる原因は何だろう?
ひょっとして、筋肉や筋では無いのかな?。。なら、整形外科じゃないのかも。
何科に行けばいいんだろう?循環器科かな?大きな総合病院の方が良いのかな?
不安を抱きつつ、ネットで検索してみます。
この時は、軽い気持ちではなく・・・結構真剣ですよね。情報の追い求め方が。
信頼できそうな情報は?
当たり前のように、Yahoo知恵袋等のQ&Aがヒットしますが。。信頼できる情報の選別は容易くはありません。ここで、もし、
現役の医師や、治療院のホームページ・ブログで
その症状の考えうる原因に対して、多面的な記述しているページを発見したら。。?
わかりやすくて、親切心がにじみ出ていたら。。?
少なからず不安が払拭されたり、頼りになりそうだと感じませんか?
あなたはそのページをブックマーク(お気に入り登録)するかもしれませんし、 そのホームページ内の別の箇所を閲覧して、医院の概要や場所を確認するかもしれません。
もし自宅から行ける圏内であれば、次の医院はそこで決まりでしょう。
そうでなければ。。症状に加えて地名キーワードを追加して、より近くに。。同様の親切そうな、信頼できそうな医院は無いか?と 再検索することになりそうですね。
視点を変えてみる
ここで視点を、患者側から医院側に変えてみます。この医院は、Web上で有用な情報を発信することによって、
「患者=顧客」をひとり獲得したことになります。
(潜在的な顧客 ⇒ 顕在的な顧客への変化)
しかもこの顧客は、医院初回訪問時で一定の信頼感をもち、
高い期待値をもって診察・治療を受けることになります。
患者が快方に向かえば、クチコミで更なる顧客を呼び込むことも見込まれそうです。
もし、これが
医院の概要・設備等だけを掲載したホームページしか準備していなかったら。
治療に関する記述が、医師目線寄りの記述(例えば施術方法)に終始し、症状にスポットを当てた書き方をしていなかったら。

患者さん目線で「特定の症状に対する、いくつもの可能性・治療法」を 記述したページ(ブログ)を公開していなかったとしたら。。。
線と線が交わる機会を得られず、顧客獲得には至りません。
患者さんは、自分自身の困りごとを解決するため、自分に顕れている症状、その目線で検索をするのです。 決して、医院目線での検索 = 治療法の詳細などから、 ”逆引き的に” 症状を検索することはありません。
症状から検索し、有効な治療法を幾つか知った段階で、それぞれの詳細について知りたい。。という欲求が湧いてきます。そこまでのプロセスを、心の動きの道筋をちゃんとフォローするような形で、親切心の感じられるような情報発信をすることが、検索から顧客を得ることに有効な方法です。
こういった話をすると、
「プロはお金を取ってノウハウを売るモノ。
タダでそれを教えてやる奴はバカだ」
という反論を頂くことも少なからずありますが。。。
「情けは人のためならず」(ちゃんと自分に返ってくる)
という古い諺は、今現在・Webの世界でもまさにその通りだと言える!のではないでしょうか。
仮に検索結果に表示されたところで、検索者の心の機敏に沿わないような記述であれば、一瞬で閉じられてしまい。。再度開かれる可能性は極めて低くなります。
・・・まとめますと
情けは人のためならず。受け手目線に配慮した情報発信を行う。その内容がニッチでピンポイントであるほどナイス!
ひとまずこの辺で。ご精読ありがとうございました。